お知らせ

歯の本数と、これからの元気な暮らし
― 神恵内村から考える、健康寿命のお話 ―

2026年01月30日 [予防歯科アーカイブス]

 

「人生100年時代」 とよく言われます。
でも、ただ長く生きるだけで本当に幸せでしょうか。

多くの方が望んでいるのは、

・ 自分の足で歩けること
・ 自分の口で食べられること
・ 人と話し、笑って過ごせること

ではないでしょうか。

 

このように、
介護に頼らず、自立して元気に暮らせる期間を 「健康寿命」 と呼びます。
いま日本では、この健康寿命をどう伸ばすかが
とても大きな課題になっています。

実は、歯の本数と健康寿命には関係があります
最近の研究で、歯の本数健康寿命には関係があることが分かってきました。

65歳以上の方を対象に、

・ 歯が20本以上残っている人
・ 歯が20本未満の人

を比べたデータがあります。

 

すると、歯が20本以上残っている人のほうが、元気に暮らせる期間が長いという結果が出ています。
逆に、歯の本数が少ない人ほど、介護が必要になる時期が早くなる傾向がありました。

 

 

■なぜ、歯が少ないと困るのでしょうか

「歯が少なくても入れ歯があるから大丈夫」
そう思われる方もいるかもしれません。
ですが、歯が減ることで、次のようなことが起こりやすくなります。

 

食べられるものが限られてしまう
噛みにくくなると、

・ やわらかいものばかり食べる
・ 肉や野菜を避ける

といった食生活になりがちです。

 

その結果、体を支える筋肉が弱くなり、体力が落ちてしまうことがあります。
噛むことは、実は体のバランスとも関係しています。
噛む力が弱くなると、転びやすくなることも分かっています。
病気や介護につながりやすくなる

口の中の状態が悪いと、

・ 誤嚥性肺炎
・ 全身の病気

のリスクも高くなります。

つまり、歯は「食べるため」だけでなく、元気に暮らすために欠かせないものなのです。

 

 

「歯が20本以上残る村」を目指して

専門家の中には、こんな考えを示している人もいます。

「高齢者の歯が20本以上残っていれば、
介護が必要になる時期はもっと遅らせることができる」

もし、神恵内村の皆さんが、

・ 歯を大切にし
・ 定期的に歯科検診を受け
・ できるだけ歯を残す

そんな暮らしを続けていけたら、村全体が元気でいられる時間も長くなるはずです。

 

 

神恵内村の「村まるごと予防歯科」

神恵内村歯科診療所では、 「神恵内村を、日本のスウェーデンに」 を合言葉に、予防歯科に力を入れています。

スウェーデンでは、

・ 痛くなってから治すではなく、
・ 悪くならないように守る

という考え方が当たり前になっています。

 

神恵内村でも、

・ 子どもから大人までの歯科検診
・ 唾液検査などによるお口のチェック
・ 富士通 Japan と連携した

「Fujitsu デカゴン」によるむし歯のなりやすさの“見える化”を通して、歯を守る習慣づくりを進めています。

 

 

歯を守ることは、これからの暮らしを守ること

歯は、失ってから大切さに気づくことが多いものです。

・ 痛くなくても検診を受ける
・ 早めに小さな変化を見つける
・ 歯みがきやケアを続ける

こうした積み重ねが、10年後、20年後の自分の元気につながります。

神恵内村歯科診療所は、村民の皆さんが 「ずっと自分の歯で食べ、話し、笑える暮らし」 を続けられるよう、これからもサポートしていきます。

>>診療案内はこちら

 

 

参考になるデータ ・ 考え方

・ 厚生労働省
 歯科疾患実態調査

・ 健康日本21
 健康寿命と歯の関係

・ 日本歯科医師会
 8020運動

・ 高齢者の歯の本数と要介護リスクに関する研究

・ Fujitsu Japan
 予防歯科クラウドサービス関連資料